オーストラリア産小麦

おとといのNHK-BS(「きょうの世界」かな?)を見ていると、去年はオーストラリア産小麦が、干ばつなどにより劇的に収穫量が少なかったらしい。
少し調べてみると、前年比60%減とのこと。これがどれくらい大変かというと、日本で米が不作だった1993年*1作況指数が74というから26%減。比べものにもなりません。

ところで、さぬきうどんの多くはオーストラリア産小麦、その中でもASW(Australian Standard White)と呼ばれる品種を使っている事は、少し深いうどんマニアになら周知の事。

今回の番組では、ASWはその「スタンダード」という名前に反して他の品種に比べて栽培に手間がかかり、その中でも日本のうどん用に出荷する小麦については、色、成分などについて厳しい基準があること、そのためにASWの栽培から手を引いて、一般的なパン用の小麦に転換する人が出てきたと言う話でした。

さぬきうどんブームにうかれるのも良いですが、その基盤は意外とオーストラリアの人たちの頑張りに支えられている部分もあるのだなぁと思えてしまいました。

*1:タイ米が輸入されたり捨てられたりして大騒動だった年