モノグラムIMSA GTP Mustang(2)
ちょっとスリットを開けただけ。
プロクソン マイクロフライステーブル
プロクソン(PROXXON) マイクロフライステーブル No.27110
- 出版社/メーカー: プロクソン (PROXXON)
- メディア: Tools & Hardware
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片手で持てるほどの小さなフライスですが、一応クロステーブルにエンドミルやバイスまで付いています。
クロステーブルの調整に少し手間取りましたが、それさえできればこんな感じに削れます。
100円ショップのアクリルペーパーナイフの柄(18mm角)をバイスに咥えてテストした結果です。
左の大きな削り跡は3mmのエンドミルで10mm×7.5mm、深さ0.4mm。削り残し部分は0.5mm×2.5mm。
その隣の2本の溝と2列×6個の穴は、0.5mmドリルをエンドミルのように使って削っています。ドリルの刃なので、エンドミルのように綺麗な削り方にはなっていませんが、切削条件を追い込めばもう少し綺麗に削れそうです。
更にその隣の2列は1mmエンドミルによるもの。スリットの間隔は0.4mmです。
これより右側は、テーブル調整中のあまり良くない削れ方です。
一応はフライスを謳うだけあって、きちんと使えば模型製作には十分な性能があると思います。
欠点は、エンドミルのコレット径がφ3mmまでしか対応していない点。φ4mmに対応していれば、対応するエンドミルも多いのですが。
さて、何を削ろうか。
モノグラムIMSA GTP Mustang
去年、レベルのTransAmカマロを作って以来、色々なところで見せびらかしていたら、とある方からアメリカン箱車レースカーのキットを幾つか頂きました。
その中から、モノグラムの1/24 IMSA GTP Mustang(7-Eleven GTP)のキットをご紹介。実車は1984年にIMSA GTPクラスに参戦した7-Elevenがスポンサードした車。マスタングとは名乗っていますが、内容はプロトタイプスポーツカー選手権(WSPC)のグループCカーに近く、複合材料を使用したモノコック、4気筒2.1リッターターボで600馬力のエンジンを抱えていますが、フロントエンジン、というのが何ともアメリカらしいです。
この時代はポルシェ962("C"が付かない)がデビューした頃ですが、ロードカーベースのGTUクラスではポルシェ935、フェラーリ365GT/BB、マツダRX-7、ダットサンZXなどが頑張っていた頃、のようです。
そしてキットの話。まずは箱絵からですが、1984年の車を1985年にキット化したにも関わらず、写真ではなく絵になっています。同時に入手した1981年のマスタングを1982年にキット化した箱は写真なので、ちょっと珍しいと思います。
車体は、比較的大きなボディに小さなキャビン、というグループCカーの文法に則っていますが、フロントエンジンなのでロングノーズという見慣れないプロポーションです。昔の自分ならばミッドシップ以外許さなかったと思いますが、今ならばこれはこれで格好良いと言えます。
中古キットだったため、前の持ち主がパーティングラインをやすったあとがありました。
内装は割と独創的な分割になっています。シャシー内装と一体でリアのトランスアクスルも再現されています。ほかにもエンジンやホイール、透明パーツのランナーがありますが、こちらは普通のモノグラムなので省略。
そしてデカール。1985年製造のキットの割には綺麗ですが、白デカールは当然のように黄ばんでいます。
そして何故、このキットを紹介しようと思ったかというと、今年のニッパーズ展示会は7回目なので、”7”にちなんだこのキット、作るなら今年だなぁと言うことで、ぼちぼち作ってゆく予定です。
しかし、ネットで検索(英語圏含む)しても、完成品・制作記とも見つからないんだよなぁ…(ま、前回のTransAmカマロもそうでしたが)。
microcar Peel P50
http://en.wikipedia.org/wiki/Peel_P50
メモ。TopGearでジェレミーが乗ってたアレ。